眼振検査
2013/08/25更新
めまいがあるときは、眼振という眼球が振り子のように動く症状が現れます。
目は、平衡を保つための情報を脳に伝える器官であるとともに、脳からの情報で動きを制御される器官でもあります。
眼振の現れ方を分析することで、異常のありかを推察することができます。
注視眼振検査
裸眼で1点を見つめた時の様子を観察します。脳幹や小脳などに障害があると、眼振が現れます。
非注視眼振検査
内耳の障害をくわしく調べる時の検査です。厚い凸レンズが付いたフレンツェル眼鏡という特殊なメガネを使用します。外界がぼやけてみえなくなりますが、外からは目が大きく見え、動きを確認しやすくなります。
非注視眼振検査には、次のようなものがあります。いずれの検査もフレンツェル眼鏡をかけて行います。
頭位眼振検査/頭位変換眼振検査
頭の位置を左右に動かした時の目の動き(頭位眼振)、急に姿勢を変えた時の目の動き(頭位変換眼振)をみます。内耳の障害があると一定の眼振がみられます。
頸部眼振検査
首にバイブレーターをあてた時の目の動きをみます。首の筋肉や骨の異常、片側の内耳に問題があると、特徴的な眼振が起きます。
温度刺激検査
耳の中に冷たい水などを入れます。内耳が健康な場合は眼振が現れます。
回転刺激検査
回転椅子に座り、回転させた刺激によって生じる目の動きをみます。内耳機能が低下していると眼振がみられます。
電気眼振図検査
医師が眼振を観察するでなく、目の周囲に電極を起き、目の動きを記録する検索です。
電気眼振図検査には、次のようなものがあります。
指標追跡検査
スクリーンに投影された点の動きを目で追います。小脳や脳幹に異常があると、目の動きが乱れます。
視運動性眼振検査
スクリーンには等間隔に並ぶ縦線が投影されています。その縦線が等間隔を保ったまま横へ移動していく様子を目で追います。
小脳や脳幹に異常があると、1本1本の線を見分けられません。
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