めまいの症状・原因・治療

脳が原因のめまい

2012/05/15更新

 脳が原因のめまいの対処法や治療法を紹介します。
 めまいを取り除くには原疾患を治療する必要があります。
 特に脳卒中や脳腫瘍は重篤な障害につながる可能性がありますので、気がついたらすぐに救急車呼びましょう。

 

 以下に、原因となる病気を紹介します。

脳卒中・脳腫瘍

 脳では、目・耳・体からの情報を統合して、姿勢を制御するための司令を出しています。
 脳に脳卒中や脳腫瘍による障害が起こると、フワフワするめまい(浮動性めまい)がおこります。

 

 めまいと伴に次の症状があり場合はすぐに救急車を呼びましょう。

 

  • 激し頭痛→くも膜下出血
  • 頸(くび)の付け根の痛み→動脈解離
  • 片足の手足・顔のしびれや麻痺→脳梗塞または脳出血
  • ろれつが回らない→小脳での脳出血
  • 意識がなくなる→脳梗塞または脳出血

 

 これらの場合は、ほとんどどの場合は浮動性めまい(ふわふら・ふらふらする感じ)ですが、稀に回転性めまいの場合もあります。
 回転性であれば耳に原因があるとは決まっていないので注意が必要です。

 

 脳卒中・脳腫瘍の詳細はこちらです。=>脳卒中・脳梗塞・脳腫瘍

 

脳卒中・脳梗塞の予防・治療・リハビリ知っておきたい最新情報(外部サイト)

椎骨脳底動脈循環不全

 明らかな頭痛や麻痺などがない椎骨脳底動脈循環不全症の場合にもめまいが生じます。
 小脳や脳幹に血液を供給する椎骨動脈、脳底動脈は、血圧の変動を受けやすく、血圧が下がった際に血流が減少して、めまいが生じます。

 

 椎骨脳底動脈循環不全の詳細はこちらです。=>椎骨脳底動脈循環不全

脳梗塞の後遺症

 脳梗塞発症後にも、後遺症として浮動性めまいが起きますが、どうして起きるのかは完全には解明されていません。
 脳幹や小脳に原因となる梗塞が見つからないことが多いためです。
 最近は小脳や脳幹が原因となるだけでなく、多発性脳梗塞による大脳の機能低下もめまいを起こすという説も上がってきています。

頸性めまい

 首を回す、ひねる、伸ばすなどの動作によって起きるめまいを、頸性めまいといいます。
 数秒から数分続くめまいに、頭痛や首の痛み、吐き気、冷や汗などの症状を伴うことがあります。
 原因には次のようなものが考えられます。

  • 動脈硬化による椎骨動脈の血流不全
  • 首や肩が凝って血液の流れの悪くなっている
  • 交感神経の異常によるバレリュー症候群

 頸性めまいの詳細はこちらです。=>頸性めまい

 

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