めまいの症状・原因・治療

内科疾患が原因のめまい

2012/05/15更新

 内科疾患が原因のめまいの対処法や治療法を紹介します。
 めまいを治すには原疾患を取り除くことが重要です。

 

 以下に原因となる病気を紹介します。

起立性低血圧

症状

 床や椅子から急に立ち上がった時や熱いお風呂に入った時などで、急激な血圧の低下を起こしてクラっとするめまいを起こします。

 

原因

 動脈硬化で血管壁が硬くなり、血管壁の中にある血圧を調整する機能が低下するため、血圧の変動幅が大きくなり、めまいを起こします。
 また、糖尿病やパーキンソン病、シャイドレーガー症候群などにより、起立性低血圧によるめまいが生じやすくなります。

 

治療

 低血圧によるめまいをくり返すようであれば、医師に診てもらいましょう。

 

 起立性低血圧の詳細はこちらです。=>起立性低血圧(立ちくらみ)

食後低血圧

 食後にめまいやふらつき、失神などが起こる「食後低血圧」というものがあります。これは加齢とともに起こりやすくなります。

 

 食後にカフェインを含むお茶を飲んだり、横になって休むことで予防できます。

甲状腺機能低下症

 甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンが不足し、身体機能が低下する疾患です。特に女性に多い疾患です。
 甲状腺機能低下症の随伴症状として、ふらつき感が起きることがありますので、十分注意してください。

骨粗鬆症

 骨粗鬆症による椎体圧迫骨折・脊柱変形は、ふらつき感の原因となります。
 ふらつくため、歩かないで安静にしている時間が長くなると筋肉が弱り、めまいがひどくなる場合もあります。

 

 また、骨粗鬆症が耳石のカルシウム代謝に悪影響を与えている可能性があります。
 良性発作性頭位めまい症の患者さんに骨粗鬆症の治療を行ったところ、めまいが起こらなくなったというケースもあります。

生活習慣病

 糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病は、めまいや耳鳴りを起こすことが少なくありません。
 糖尿病や高血圧は動脈硬化をすすめるため、脳梗塞なども起こしやすくなります。脳血管の異常がないか、確認しておくことも必要です。
 原因疾患の治療をしっかりと進めていきましょう。

自律神経失調症

 ストレス・加齢・生活習慣の変化などから自律神経のバランスが乱れ、めまいなどの症状が現れる病気です。自律神経失調症は正確には病名ではなく、通称です。
 自律神経失調症の詳細はこちらです。=>自律神経失調症

貧血

 血液中の酸素を運ぶヘモグロビンが減少して、体の各部が酸素不足になります。めまいを起こしやすい状態になります。
 貧血でもっとも多いとされている鉄欠乏性貧血の詳細はこちらです。=>鉄欠乏性貧血

過労や睡眠不足、ストレスや不安

 過労や睡眠不足、ストレスや不安などが続くことにより、めまいを起こしやすい状態になってしまうことがあります。
 特にストレスが原因と考えられるめまいは心因性めまいと呼ばれています。
 症状の改善のためには生活環境や職場環境の改善が重要になってきます。

 

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