内耳性めまい

内耳性めまい

2012/10/12更新

内耳性めまいとは

 内耳の障害によって起こるめまいの総称を内耳性めまいといいます。
 内耳性めまいは特定の診断名ではありません。めまいを起こす病気の中でもっとも多く、15%前後を占めています。

 

症状

 内耳性めまいでは、発作性で激しいめまいを起こし、耳鳴り、難聴、耳閉塞感などの蝸牛症状を伴うこともあります。
 発作は1回のことも、何回も繰り返すこともあり、悪心や嘔吐など自律神経症状を伴います。
 激しい発作は2〜3時間で治りますが、そのあと、フワフワ感やフラフラ感が2〜3日続くこともあります。
 内耳性めまいでは神経症状や意識障害は起こりません。

 

治療

 内耳性めまいは、時間とともにだんだん症状が軽くなり消えていきます。
 発作が1回の内耳性めまいで、短時間で消えてしまう場合は特別な治療は必要ありません。
 めまい発作を繰り返し、長期間続くような場合は、薬による治療や運動などの平衡訓練が必要です。

【体験談】内耳性めまいと診断されてホッとした経験

 突然のめまいに不安を感じた人が、内耳性めまいとの診断を受けホッとしたという体験談を紹介します。

 

 めまいと言うとありふれた症状だと感じると思うので、軽く考えている人が多いと思います。しかし、実際にめまいを経験してみると本当に恐怖の時間です。

 

 めまいには色々な種類があり、原因も様々ですが、どのめまいであっても気持ちの良いものではありません。また、市販されている薬を利用するより医師の診察を受け、適切な治療を行ったほうが賢明です。

 

 私の場合は、朝、布団から起き上がろうとした時に、ぐるぐる回っていて起き上がる事ができず、そのまま暫く横になっていましたが、気持ちが悪くなってきたので仕方なく家族を呼び、病院に連れて行ってもらいました。

 

 診察の結果、内耳が原因のめまいである内耳性めまいだと告げられ、脳には異常は見当たらなかったとのことでした。脳に異常が見当たらなかったことで少しは安心し、原因が内耳にあると分かったことで妙な安堵感を覚えました。人間は不思議な生き物だとつくづく思います。病名が分からず、原因不明のめまいに襲われている時は、物凄く恐怖心を感じましたが、病名を告げられた途端、気が緩んでしまうのです。

 

 この経験から、病は気持ち次第で、どうにでも克服できる部分があるのだと言う事が分かりました。勿論、気持ちだけでは克服できない病気もありますが、全てではない事が自分の経験から理解する事ができたのでした。みなさまも酷いめまいがしたり、めまいを繰り返すようなら、早めに病院にいきましょう。

 

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