脳卒中・脳梗塞・脳腫瘍
2013/08/28更新
脳では、目・耳・体からの情報を統合して、姿勢を制御するための司令を出しています。
脳に脳卒中や脳腫瘍による障害が起こると、めまいがおこります。
めまいと伴に次の症状があり場合はすぐに救急車を呼びましょう。
- 激し頭痛→くも膜下出血
- 頸(くび)の付け根の痛み→動脈解離
- 片足の手足・顔のしびれや麻痺→脳梗塞または脳出血
- ろれつが回らない→小脳での脳出血
- 意識がなくなる→脳梗塞または脳出血
これらの場合は、ほとんどどの場合は浮動性めまい(ふわふら・ふらふらする感じ)ですが、稀に回転性めまいの場合もあります。
回転性であれば耳に原因があるとは決まっていないので注意が必要です。
脳卒中・脳梗塞の予防・治療・リハビリ知っておきたい最新情報(外部サイト)
一過性脳虚血発作に注意
一過性脳虚血発作とは、一時的な脳の血管障害です。
しびれを伴うめまいを起こしたものの、短時間で治ってしまったという場合、一過性脳虚血発作の可能性があります。
一過性脳虚血発作は脳梗塞の前触れといわれており、2日以内に約半数が脳梗塞を発症するといわれています。
治ったからといって安心してはいけません。とにかく、しびれを伴うめまいを起こしたら救急車を呼びましょう。
脳梗塞によるめまいが起こるまで
1.脳血管の動脈硬化
次の人は脳血管の動脈硬化に注意しましょう。
- 糖尿病、高血圧、高脂血症がある。
- 太っている。
- ヘビースモーカー。
- 70歳以上。
2.脳血管に血栓が詰まる
血栓が詰まったままの状態が脳梗塞です。血栓が自然と溶けて流れるのが一過性脳虚血発作(TIA)です。
3.めまいが起こる
回転性めまいや浮動性めまいが起こります。めまいの程度は様々ですが、手足のしびれなどを伴います。
脳梗塞の治療
治療は、血栓を溶かして血流を改善する薬物治療が中心です。血栓溶解薬、抗血小板薬、脳循環代謝改善薬などが使われます。
また、生活習慣を改善して、動脈硬化の進行を抑え、再発防止に努めることも大切です。
脳出血の治療
出血の量が多い場合は血腫(出血が固まったもの)を取り除く手術が行われることもあります。
脳腫瘍の治療
治療は腫瘍を取り除く手術が基本です。聴神経腫瘍(聴神経にできる良性の腫瘍)の場合、大きさによっては経過観察になることもあります。
手術で腫瘍を全てを摘出できなかった場合は、放射線療法や化学療法が行われることもあります。
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